原田「あっ、安藤さん！」
安藤「あれ〜原田さん？どうかしたんですか、こんな二年の教室の前まで来るなんて・・・」
原田「えっと・・・今暇？」
安藤「ええ、まあ」
原田「じゃあさ、ちょっとコレかけてみてくれないかな？」
安藤「おや、コレは原田さんの眼鏡じゃないですか。なんでまた私が？」
原田「うん、まあ・・・ちょっとね。とにかくかけて見せて！」
安藤「？いいですけど・・・・」

カチャ

安藤「どうですか？」

原田「・・・・私より似合ってる・・・・」

安藤「え〜？それはちょっと褒めすぎじゃないですかね〜。私自分ではあまり眼鏡は似合わないと思ってるんですけど」
原田「え？なんで？？凄く似合ってると思うけど・・・」
安藤「それがですね〜聞いてくださいよ。以前ある人と眼鏡屋の前を通りかかった時、試しにかけてみたんですけど〜・・・」
原田「うん、それで？」
安藤「その人・・・、こともあろうに私のことを“鬼畜眼鏡”呼ばわりしまして」
原田「Σえぇっ！？・・・そ、それはちょっとひどいね；；」

安藤「ですよね〜？こ〜んな傷つきやすい清純な心を持った乙女に対して、そんな暴言を吐くなんてありえませんよ〜。
育ちの悪さが如実に現れてしまってますよね。全くもって、あんな粗野な育て方をした親の顔が見てみたいです」
原田「・・・う、うん・・・」
安藤「では、コレお返ししますね。私これから移動教室なので、また部活の時に・・・」
原田「あっ、うん！ごめんね、時間ないのに変なことお願いして！」
安藤「いいえ〜、それでは失礼します」

原田「・・・う〜ん。確かに鬼畜眼鏡は言いすぎかもしれないけど・・・、その人の言いたかったことはなんとなく分かる気がする・・・。

さて、次は明美ちゃんかな」