*拍手ありがとうございます*

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「ねえ。」

パソコンの音だけが響いている室内に、不意に有機的な音が混じる。



「遊んでよ。」

「……お前、なぁ……」



室内にあるのは二つの影。

ひとつは黒髪で、もうひとつは金髪で。

ひとつは長身で、パソコンを見つめていて。

ひとつは小さめで、長身の方の向かいに座って、徒に書類をいじっている。

「……わかってる。」

彼の仕事がまだまだまだまだ、終わりそうもないことくらい。

小さいほうの影は書類をぽいっと机の上に投げ捨てて、つまらなそうに椅子に凭れた。

はぁ、と大きいほうがため息を吐く。

「もう少しだから。」

疲れの所為か少しぶっきらぼうに呟くと、大きいほうの影がパソコンから顔を上げる。

その声に思わず、弾かれたように小さいほうも顔を上げる。

「……どれくらい?」

「だから……もう少し。」

小さいほうの声に混じった期待の色に、大きいほうはすこし申し訳なさそうな顔を作って再びパソコンへ目を落とす。

まだ時間がかかるということだろう、と踏んで小さいほうはため息をこぼす。

その様子を見て、大きいほうがもう一度、ため息。

「だから……」

もう少し待ってろ、と呟いて大きいほうは立ち上がる。



ちゅっ。



不意におでこに降ってきたキスに、小さいほうはぱっと顔を上げる。

「………わかった。」

恥ずかしかったからか、キスされたことに驚いたからか、ちょっと間があってから小さいほうの影はそっぽを向いた。

それは、待ってる、という意思表示。



二人きりの時間は、そうやって穏やかに過ぎていく。






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ふたり、が誰と誰かはご自由にご想像ください。ということで。
ほんのお礼でした。

*もういっちょ*で→D18







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