魔物使い 試作品①

 幼い頃のジャンはそれはそれは(見た目は)可愛らしい子供だった。たとえ中身が小悪魔だろうと。育った村では、小首を傾げてたたずむだけで誰もが構いたおす。そんな子供だった。
『昔は可愛かったのにな』
 キラーパンサーであるルキーノの尻尾を含めて5mを超える体格に見合う低い声が、その喉から聞こえる。横たわるフサフサの毛皮の体に身を預けているせいか、その低い声は心地好い振動となって体に響いた。野宿の枕になってくれる彼は、幼い頃からジャンの頼りがいのある相棒だ。野宿の焚き火を囲んでいる仲間のうち、ジュリオとイヴァンはすでに眠りについている。ベルナルドは見張りのために起きているが、こちらを向いている。ルキーノの言葉に反応したのだろう。
「今は可愛くないのけ?」
 にこりと微笑みを向けられたルキーノは、フンッと鼻を鳴らして伏せてしまう。
「いつも可愛いよ、ジャン」
 ベルナルドが横からジャンの肩を抱いて言う。
「そ?ありがと、ダーリン」
 ベルナルドはルキーノと会う前に助けたホークブリザードだ。大事な翼を怪我した彼は、とてもジャンと気が合いいつのまにか仲間になっていた。そのため幼い頃からの付き合いである。この仲間内では一番小さい時のジャンを知る魔物だ。
 ジャンとベルナルドの他愛ない掛け合いの合間にパシンという音が聞こえて、一瞬目の前を赤い軌跡が通り抜けた。それを目で追ってみると、ルキーノの先だけが赤くなっている長い尻尾だった。それがまるでジャンとベルナルドの顔の間を遮るようにパタパタと振られている。ジャンとベルナルドはそれを見て思わず噴き出した。




 拍手ありがとうございます!!!!
 こんなナマケモノサイトに来ていただいただけでも感謝ものなのに、拍手までいただけて本当に嬉しいです!!!!

 お礼文は、サイトにある魔物使いネタの試作品です。これからいろいろ考えて改良していくつもりです。基本は有名ゲームの本編に沿いたいけど無理なので、好き勝手に旅するだけの話にするつもり。




ついでに一言あればどうぞ(拍手だけでも送れます)
お名前
メッセージ
あと1000文字。お名前は未記入可。