グ「ミリス、こ、これは…何ですか?」
ミ「服でございますよ。換えの服もないと、お母様のドレスも傷んでしまいますわ。」
グ「まさか、これは、着るものなどではないでしょうね?」
ミ「ですから、服でございますよ、グウェンドリン様。」
グ「こんな…下など、ほとんど何もつけていないも同然ではありませんか。」
ミ「私の故郷は暑い土地でしたから。このくらいは当たり前でございます。」
グ「でも…おなかとかも、ま、丸出しになってしまいます。」
ミ「うふふふ。贅肉のないおなかのラインは、強烈な武器でございますから、グウェンドリン様。」
グ「武器…」
ミ「ええ。オズワルド様もイチコロですよ。」
グ「オズワルド様も?い…いちころ?」
ミ「一撃でコロリの略でございますよ。」
グ「一撃、ですか。」
ミ「ええ、一撃でございます。」
グ「コロリ、ですか。」
ミ「はい、コロリでございますとも。」
ふっ、と鼻で笑って、ミリスは眇めた視線を遠く広がる森の上に投げた。
ミ「所詮、男なんてものは、みな同じでございますよ。」
グ「…ミ、ミリス?」
 
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こんなものが果たしてお礼になるのかと疑問を感じつつ、とりあえずお礼SS。
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ミリスさんの、日常を裸エプロンで過ごすセンスは、ベルベットのあの衣装を王女にさえ着せてしまう、バレンタインという土地柄が育んだのではないか、とか。
ベルベット姫風の衣装を、熱心にグウェンドリンに着せようとしている、というシーンです。
可愛いお姫様のお付きの侍女、とかになったら、絶対着せ替え遊びしてしまうと思うんだ、人として。



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