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世界がゆがんだ。まさしく事実、空間と時間が捻じ曲がって物質世界にて観測されていた隕石が降り立とうとしていた。
何故こうなったのか、何故このような現実が訪れたのか。

正しく世界は滅びに向かっていた。
否、世界は常に滅亡へと歩みを寄せている。

始まりの神は二人、原始における自然信仰(アニミズム)が生み出した幻影より生み出された二人。
両性具有という特異なものは、原初においてどちらもどちら足りえる存在であり神であると報じられた。

ここにおいて、神は二人。だが、神は一人。

神は許容できる境界が厳然として定義して、理論ならぬ条理、理論なる物理が形を作り上げる。
ここにおいて、世界は一つの区切りを迎えていた。時として神殺しの祭が必要とされるとき。

第五条は唯一つそれを知ることが出来るもの。
第五条は滅亡を防ぐための鍵と手段。

(市街地の非難は終了、中心部に到達を急いでください。)
「判っている。」

「判っているんだ。」

歩む道のりは遠くはない。ただ、ここに至って中心部に向かう人間は複数存在している。
彼と、人形師、人形。待ち受けるのは審判者と隕石である。
「神殺しの祭は行われた。事後が事前へと移り変わって、鶏とひよこの順番はあべこべになっている。
だから、だけどなのかな。俺は行かなきゃ成らないんだ。」

第五条はただ一人、選ばれたわけではない。幾人もこの事実を知覚して、至るために行動を起こしてきた。
そうして、幾人者候補者の中に彼はいた。



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