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にょたライ投票にあったコメントで、「男性陣の修羅場を是非!」リクを頂いたので
ライ女体化番外で修羅場の始まりの.話です。


Girls Dream of bubble・番外 君への責任とプライドが武器編


 暗い空き部屋に明かりがそれぞれの前に灯る。
 まるで事情聴取受けてる犯人のようだが、残念なことにそれは一人ではなかった。


「では、これより質疑を開始する」


誰かが用意してあった教卓と斜め左右に置かれた机と椅子に、それぞれが着席したところで真剣な表情で指揮をとり始めたルルーシュにリヴァルが戸惑いを浮かべたまま訊ねる。


「いや、するのは、いいけど、なんだよ。これ」

「そうだな。今回の議題は、ライの妊娠疑惑について」


 背後でカラカラと大きなホワイトボードを押してきた咲世子がその場に一礼してその場を立ち去る姿が目に留まる。

 ホワイトボートには此処に呼ばれた容疑者の写真に咲世子が書いたのだろう「妊娠疑惑について」その下に、「その相手を誰がこの場で明らかにすることが前提」とデカデカと黒い字で書かれていた。
 一体いつの間に?と、リヴァルはふと疑問を抱いたが、他の連中は既にいたことに気づいていたのでそんなに驚くこともなかった。
なぜか教卓前に立つルルーシュは、深刻に手を組むようにして口を開く。


「容疑者って・・・」


 リヴァルのしらけた視線に気づいて、ルルーシュは一度咳払いをすると、


「で、まずは一人ずつ時計回りに答えてもらう。偽ることなく質問には正直に述べろ」

「順番で言うと、リヴァルからになるのかな?」


 一番端にいたリヴァルは、スザクの指摘と皆の視線を受けて、自分を指差す。


「俺?」


 一様に視線が注がれ、居心地の悪さを感じたのは、女となったライを異性として意識していたことと、妙に色香のある仕草にやましい気持ちがなかったとはいえないのもあった。
 しかし、リヴァルは自分は明らかに潔白だと証明するために、反論する前に、ルルーシュが視点を変えた。


「次は、スザク」

「えっ、まだ俺は何も答えてないけど?」


 確か疑われてたから集められたってさっき言わなかったけ?そんな疑問を抱きながらリヴァルは口を挟む。


「リヴァル、お前は此方の手違いで揃えられたが、初めから疑いはかけられてない。帰っていいぞ」


 あっさりとそう告げられリヴァルは目を瞬かせる。
 まあ、疑われてないのは喜ぶべきなのだが、何故か自分だけ早々に除外されている気分でどうにも嬉しくはなかった。
 しかも、他の皆もそれと賛同するように口を開く。


「リヴァルは安全牌だよ。多分恋愛対象外だと思うから」


 笑顔で言ったスザクに、悪意は見えなかったが、どことなく背後に黒い影が見えてしまい、リヴァルは冷や汗をかく。


「よく言われることだけど何気にひでぇな。スザク」


 安全だから恋愛対象外だから問題ない。それは男としてどうなのだとリヴァルはやさぐれた気分になった。
 敵は少ないほうがいい、リヴァル以外の心情は一致した。


「お前は可愛いから、それでいいということだ」

「確かに、可愛いもんね」

「そうですね。リヴァル先輩は元が可愛いから何も問題ないよな」

「良かったですね。疑いが晴れるほど可愛くて」


 それぞれに慰めなのか励ましなのかよくわからない賛辞を貰いリヴァルは、一層虚しさを感じていた。


「(なんだろうか、これは。可愛いというだけの新手のいじめを受けている気がするけど)」


 容疑者と言うか、皆の心情が一致したせいで、まず無難なリヴァルを排除したことで、本題に戻る。
 因みにリヴァルは、隅に座り込んで、自分の男としての価値を見出すように自問自答していたのだった。


続く



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