夜うさ第3部の新しい話、書き途中ver.です!
ゴンッ――
と鈍い音がして、教室中が瞬時に静まり返った。
クラスの全員が音のした方向に目を向けると。
「い~~ったあー!」
机に突っ伏したうさぎが、おでこを両手で押さえながら、呻き声をあげながら、ゆっくりと身を起こす姿があった。
「――しまっ……た!」
うさぎは、うっすら涙を浮かべた目を周囲に走らせると、全員に見られていることに気付いた。
そして、自分が睡魔に負けて意識を手放した際に、机に頭を打ち落としたことに思い至ると、失態に青ざめた。
「びっくりしたわよ、月野さん! 眠そうだったのは気付いていたけれど……。大丈夫?」
板書していた漢文の教師が、驚いてうさぎに声をかける。
「はい~~。失礼しました……」
おでこを擦りながら、うさぎが情けなさそうな声で詫びると、クラスメイトたちからくすくすと笑い声があがり、取り敢えずその場はおさまった。
数分後に授業終了のチャイムが鳴り、教師は教室を出ていった。
「おいおい、おだんご大丈夫かぁ~?」
「うぅ~ん、痛い」
星野に答え、まだおでこを片手で押さえたうさぎが振り向く。
「ちょっと見せてみろ」
星野はうさぎの手首を掴み、おでこから手を離させる。
「ゲ、お前、これ腫れ始めてるぞ。っていうかアザ出来そうだぜ」
うさぎの額を確認した星野が、慌て始めた。
「保健室行こう。冷やした方が良い――夜天、お前も来い」
うさぎの腕を引き、立たせると、夜天に声をかけた。
夜天も無言ですぐに席を立つ。
「あたしも一緒に行くよ」
うさぎを心配して様子を見に来た、まこともそう言い、4人で連れ立って教室を出ていった。
------------
執筆中の38話です!今日は星野の誕生日なので、ちょっと星野の出番多めの話にしてみました。セーヤ、おめでとう!(2026-07-30)
|