※イナイレ三期。DE風丸がいるパラレル。 (豪→風←鬼)





 ふわふわとした感覚から一気に意識を引き上げられるのを感じ、フッと風丸はすっかり寝ていたことを自覚する。。
 まだ閉じている瞳を開ける前に今の体の状態に意識を向け、意識が落ちる前の事を手繰り寄せるように記憶を辿る。そして触れている箇所から伝わる温もりと感触に、ぱちりと瞳を開けた。

「おはよう」

 間近どころか触れている部分から振動でも伝わる声に、視線を向けるのと僅かに覗き込まれるのが同時でどきりとする。直ぐに起こそうとする体は反応が少し鈍くて、それでもゆっくりと寄り掛かっていた豪炎寺から上体を起こした。

「わるい、豪炎寺。重かっただろ…」

 少し恥かしく風丸は視線を逸らしてそう言う。

「いや、別に重くはなかった。体、ゆっくり解した方がいいぞ」
「あ、ああ」

 眠ったことで若干固まった体を少しずつ動かし解していく。

「あ、そういえば練習」

 思い出して豪炎寺を振り向く。
 どれくらい眠っていたのかわからないが、僅かな時間でないのはすっきりとした気分でわかる。

「鬼道が呼びに来ると言っていたから、大丈夫だろう…」

 豪炎寺が話す途中で足音が近付いてきてそちらを向くと、風丸ももしかしてと同じ方を向く。やがてひらりと赤いマントが見えて鬼道が姿を見せると、揃って立ち上がった。

「ほらな」
「でも…時間的に過ぎてるんじゃないか?」

 遅れてるのかな…と少し考える間にも鬼道は近付き風丸を見る。

「起きていたのか。大丈夫か?」
「ああ。それより練習始まってるんじゃないのか」
「大丈夫だ。練習は監督が出かけたから自主練になってる。一応様子だけ見に来たのだが…」

 鬼道の言葉に風丸は窓の外を見る。
 ここからではグラウンドの様子は見えないが、多分みんな練習に励んでいるのだろうことは思い描けた。

「もっと早く来てくれてもよかったのに。.…いや、こんな所で寝てた俺がいけないんだけど…。二人とも、迷惑かけてすまない」

 だめだなあ…と風丸は思う。
 今回の…これくらいのことで自己管理を乱すようじゃ…周りに迷惑をかけていることに申し訳なく頭を下げる。
 鬼道と豪炎寺が顔を見合わせそれぞれ息を吐く。

「風丸。俺は迷惑だなんて思っていない」

 豪炎寺の言葉に風丸は顔を上げる。

「豪炎寺…」
「気にするな、監督も了承済みだ。それから、こんな時くらい頼れと言っただろう」
「鬼道。…二人ともありがとう」

 言葉と柔らかい二人の表情に、風丸は凄くほっとした気持ちを感じる。
 それぞれ妹のいる兄だからだろうかと、一人っ子の風丸はその頼もしさに少しだけ憧れを持つ。
 この二人にも、きっとこの先敵わないんだろうと改めて思わされた。





続き3本目…。なんとなく続いてみた。

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