拍手ありがとうございました!
今回はコメディ風味です。
全部で4話ありますので、最後まで楽しんでいただけると良いなvvと思います。
では、まずは物語の始まりからどうぞ。
want to know ...prologue
今日も朝から文字通り山積みとなった料理をモリモリと食べていたアレンの元に、両手いっぱいに荷物を抱えたジョニーがコムイの所に行くようにと、わざわざ伝言しに来てくれた。
相変わらず激務が続いているのであろう、ふらふらとした足取りで戻っていくジョニーを見送った後(手伝いを申し出たが、任務帰り直後だった為丁重に断られた上、逆に労って貰ってしまったのだ)アレンは残りのご飯を書き込むように、且つ感謝の気持ちを忘れることなく良いく味わいながら(アレンだからこそ出来る芸当であろう)食事を終えると早速コムイの待つ室長室へと向かった。
「コムイさん、任務ですか?」
「やあ、アレンくん。昨日帰ってきたばかりなのに、ごめんね~」
珍しく机に向かって仕事をしているのかと思えば、どうやらアジア支部のバク・チャンから回収したリナリーの写真を、アルバムに纏めている最中らしい。
先ほどのジョニーの疲れきった後姿を思い出し、何をしているんだこの人は…と内心呆れながらもアレンは見なかったふりをしてソファに腰掛けた。
「いえ、それが僕の仕事ですから」
目の前の人物はともかく(影ではしっかり仕事をこなしているのかもしれないが)、毎日寝る間も惜しんで働いている科学班の面々に比べれば、少しでも自分の時間を持つことの出来る自分たちはまだマシだと思っている。
「で、今度はどんな?」
「特殊任務だよ」
「特殊…任務?」
普段付かないような単語にアレンは少し緊張気味に、背筋を正す。
「これはね…アレンくん。君にしか出来ない任務なんだ」
コムイの真剣な眼差しと、含むような言い回しに更に緊張は増していく。
「分かりました…それで、どんな任務なんですか?」
思わず硬さを帯びた声でアレンが問いかけると、コムイはおもむろに立ち上がって何か紙が数枚挟んであるバインダーを片手に近寄ってきた。
「アレンくんの今回の任務はね…」
勿体ぶるように言葉を一旦止めたコムイに、アレンはこくりと息を飲む。
「任務は…?」
「突撃!ティーンズエクソシスト、好きなタイプを調べ隊~☆」
「……………………………はい?」
「だ~か~ら~、10代エクソシストの好きなタイプを、調べるんだよ~☆」
さっきまでのシリアスなムードはなんだったのか?
見事180度変化して、テンション高く言い放ったコムイの言葉を、アレンは全くと言って良いほど理解できず問い返すと、ムカつくくらいにゆっくり丁寧にもう一度繰り返してくる。
あんなに緊張してしまった自分を思い返すだけで、恥ずかしいやら情けないやらで、その原因を作ったコムイを殴り飛ばしてやりたい心境のアレンだったが、このくらいのことで殴っては紳士道に反すると、ぐっと怒りをこらえて詳細を聞くことにした。
「で?誰に、何の、タイプを聞けば良いんですか?…て、その前に、どうして僕なんですか?」
「まず神田君に、インタビュアーは務まらない」
それにはアレンも大きく縦に首を振って肯定する。
確かに必要以上のことはあまり話さず仏頂面なあの神田に、誰かに質問をするなんてことはよっぽどのことがない限り、しないであろう。任務絡みでないのなら尚更だ。
「リナリーには、そんな危険な目にはあわせられないし~」
ただ質問するだけのことに、何の危険があると言うのだろう。
シスコンのコムイの考えることは、生憎兄弟のいない自分には分からない。普段の言動から予測がついたとしてもだ。
と言うか、分かりたくないアレンだった。
「ラビならブックマンの後継者なんだし、ラビの方が適任なんじゃ…」
「確かに、ラビは聞き上手だけど、ラビは女好きで有名でしょ?リナリーと二人きりなんてダメ!絶対ダメ!!」
「………」
結局のとこはそこか。
アレンはこっそりと溜息をついた。
いくら女好きなラビだからって、誰彼構わずに、しかも相手の承諾もなしに襲ったりしないと信じている。
それに最近はこちらが「大丈夫か?」と心配になってしまうほど、ラビが女の人にストライクしているところをあまり見たことが無い。
寧ろ、自分ばかりをやたらと見つめてくるので、あまりの恥ずかしさに気を逸らそうとアレンのほうがラビ好みの美人を探してやってるくらいだ(効果が無くて更に困ってしまうけど)。
コムイだって信じてない筈は無いだろうが、どうも愛妹のリナリーのこととなると過剰になってしまうらしい。
そしてそれ以前に、アレンだって男なのだと言うことをどうやらコムイに忘れ去られているらしいことに、やさぐれてしまいそうだった。
「科学班の皆には『そんなくだらないこと、やってられるか!!』って、怒られちゃうしさ~」
あんた幾つですか?と思わず突っ込みたくなるような拗ねた口調のコムイの言葉に、アレンはさも当然であろうと、科学班の皆に賛同するように首を縦に2回振った。
先ほど食堂に来てくれたジョニーの姿を思い浮かべれば、科学班の面々の意見は至極最もだ。
「人当たりの良いラビやリナリーならともかく、神田君に気軽に声を掛けられる人なんて、後は早々いないしね~」
その意見にも、アレンは「確かに」と苦笑交じりで頷いた。
かと言って、アレン自身にも穏便に質問できる自信はなかったが。
結局、何故自分なのか今一納得は出来なかったけれど、任務がなくてどうせ暇を持て余していたところだし、その上断る理由も見つからない。
第一、自分が断ったことで他の誰かにこんな面倒な役が押し付けられるのも可哀相なので、お人好しなアレンは結局コムイからの依頼を引き受けることとなったのである。
つづく...
まずはプロローグ的なものです。
コムイさんを書くのがこんなに面白いだなんて、今回初めて気付きました(笑)
勿論残念なことに、根っからのラビアレ大好き人間なので、萌は余りありませんでしたがね(苦笑)
このあとから、各アンサー編へと続きます。
まずは誰から行きましょうかね~♪
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