Thank you clap !
とっても嬉しいです。本当にありがとうございます。
そしてこのページが表示された貴方は多分アンラッキー? 御礼テキストが・・・このページだけちがーう。のです。
|
|
001.おおきな手 / ロイ・マスタング (鋼の錬金術師) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
2005/3/2 (c) Ruca.
「失礼します?」
何度ノックをしても無反応なので、恐る恐る扉を開ける。 目に飛び込んできたのは、風にユラユラと揺れるカーテンと、 執務机にうつ伏せになってる大佐。
「また寝て、中尉に怒られてもしりませんよ。」
小声でそう言いながら、こんなことだろうと、持ってきたブランケットをそっとかける。 彼の手にはペンも印鑑も握られておらず、 仕事中にうっかり寝てしまったわけではなさそうだ。 中央に居たときから、わかっていたつもりだったけれど、 東部に来て、目のあたりにした大佐のサボリ癖は、それはもう酷いもので、 この人につき従う中尉や少尉に、思わず拍手を送りたくなってしまう。 このくらい苦にならない、それだけ価値をもつ人なのか、 それともよっぽど中尉達が忍耐強く、堅実なのか、 たぶん後者だと思うけれど。
とりあえず、このままだと風邪をひいてしまいそうなので、 (その前に書類の山が確実に飛ばされるだろう。)窓を少し閉めて、 部屋を出ようとすると、机の端に白い手袋が置かれているのが目に入った。
何気なしにそれを手に取る。 白い手袋の甲の部分には、赤で描かれた錬成陣。
『焔の錬金術師 ロイ・マスタング』
初めて見た炎を「宴会芸?」などと聞き返してしまった事を思い出す。 今思えば、かなり有名な大佐をあたしは、ただの無能(バカ)だと思っていた。 なぜなら毎日2時に何も用事はないのに、電話をかけてくるからで。
それを聞いたハボック少尉は、笑いを堪えて肩をヒクヒクさせてたっけ。 何気なく手にとってはめる、大佐の真似をして指を鳴らしてみる が、焔が出るどころか、音が鳴る気配もない。
(・・・出来るわけありません。) 本当にこの人はすごい人なんだと認識する。
いつも無能無能と名高いのに。
「それにしても・・・手おっきいな、」
手袋のあまり具合に思わず笑ってしまった。 (まるで態度と同じだ。)
(001.おおきな手)
| |
拍手でちょっと良い反応をいただけて調子に乗りました。(笑) すみません。2作目です。 またまた何人コレに気付くかな〜。
拍手ありがとうございました!
050302
|
|