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「早く見つけねぇと……!」 だが、見つからない。行きそうな場所全てを捜し回るが、見つからない。 それでも、何としても見つけなければいけないのだ。遊馬崎と狩沢に見つけられる前に。 「……いた」 あの姿は間違いない。門田は勢いよく肩を掴んで振り向かせた。 「わっ……あれ、門田さん?」 ――良かった、まだあいつらには見つかってねぇみたいだな。 少女の反応を見て、安堵の息を漏らしたときだった。後ろから両肩を叩かれたのは。 嫌な予感がすると思ったのは、言うまでもない。 「ドタチン、遅かったねぇ」 「もう俺達が先に発見してたんすよ」 ――こいつら……! 「あ、あの、門田さん」 頬を少し赤らめた少女が、戸惑いながら言葉を紡ぐ。その様子に、二人から少女へと伝わってしまったのではないかと思った。 門田の、少女に対しての想いが。 好きかと訊かれたから『好きだ』と答えた。何れは己の口から伝えようと思っていたのだが、何故こうなってしまったのか。やはり二人の前では黙っておけばよかったのか。 「……何だ」 やけくそに近かった。もはや伝わってしまったのなら腹を括るしかない。 「本当に……いいんですか?」 「……こんな形で伝わるとは思ってなかったけどよ、俺としては、その、何だ。……お前が、いいんだ」 「えっ……」 少女はちらりと遊馬崎と狩沢を見た。二人とも良い表情で親指を立てている。 「か、門田さんがそう言うなら……私、頑張りますね」 「何をだ?」 話がかみ合わない。 「何をって、その……メイドさんの、コスプレですけど」 ――何の話だ。 「よかったねドタチン、メイドのコスプレしてくれるって!」 「服はちゃんと用意してるっすよ! 今回はゴスロリ風の黒と赤をベースにしたちょっとダークなメイドっす!」 こうして二人にからかわれた事を知った門田だった。 門田夢 『いつもの三人+一人』 |
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