吐き気がするほどの想い

「官兵衛殿が好き過ぎて吐きそう」
言うなり怪訝そうに此方を見る官兵衛殿に、教えてやりたい。
俺がどれだけ酷い男で、どれだけ官兵衛殿のことを好きで、どれだけ独り占めしたいと思っているかを。それでもそれをひた隠しにしているのは俺の小さなプライドのせいだ。
あとはそう、年上の威厳と言うもの。
官兵衛殿はいつもの冗談だと本気にしてはいないんだろうけど、いつか教えてあげたい。
いっそ俺の腹の中を開いて見せることが出来たらいいのに。
「…吐くならば厠へ行け」
少し困ったように捻りだすその言葉の奥に覗く、拒否の意。
だから本当、俺の想いの深さをその眼で目の当たりにすればいい。



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