射場鉄左衛門への指令。
綾瀬川弓親の唇”以外”にくちづけて下さい。


『いつどこ”ぱち”はにかみ Ver.2』 3.射場鉄左衛門


「弓、ちぃと来ぃ」
「?どうしたの鉄さん」

廊下を歩いている最中に後ろから声をかけられ、思わず弓親は小首を傾げた。
振り向けば手招きする射場に従い、ちょいっと手招かれるままに傍に寄る。

少し歩いて二人が立ち入ったしんとした部屋。
障子越しの廊下の僅かな喧騒が違う場所のように、静かで、しんとして。

「…後ろ向きぃ」
「う、うん…こう?」

言われるままに背を向けるような体勢になった弓親を、
射場は驚かさぬように優しく、後ろから抱き締めた。

そして後ろ髪を優しくかきあげ、白いうなじに優しいくちづけを。

「……っ、な、何、鉄さん…」
「ん?…おんしのうなじは白ぅて綺麗じゃからの。後ろから見とって
 その髪によぉ映える。すらっとして、目立つけぇ」


二人きりの部屋の中、何だか甘い雰囲気になりつつも。指令完了。


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