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拍手ありがとうございます! お礼SSは現在2種類です。藤こばさんが1つ、五百祇水晶さん(でもメインは別の方)が1つです。 ----- 以下お礼SS・藤こばさん超小話「より道デイズ3.5」 (ブログにて不定期連載中の「より道デイズ3」のオマケ話です。) 「あ、あ、きゃああ~!」 ―――ばしゃん。 わたしの声と、水飛沫の音が響いたのはほとんど同時でした。 「―――っの、バカ!」 それは、ぽかぽか暖かい陽射しに満たされた公園でお散歩の途中。 わたしよりちょっと前を歩いていた藤本さんが、驚きと怒った顔でこちらに駆け寄ってきました。 「ご、ごめんなさい。あの、あの…」 「……ああ、状況はよ~く分かった。だから説明は不要だ」 「はうぅ~…ごめんなさい~…」 藤本さんは深く深く呆れた溜息を零しました。 わたしが言葉にするよりも先に、藤本さんは状況を全部察したようです。 突然公園の池のほとりに落ちて、びしょ濡れのわたし。 わたしが両手に抱いている、ぴいぴいと鳴く小さな鳥の雛。 雛の子が、池の側の樹から落ちてくるのをわたしが見つけて、思わず駆け寄って伸ばした両手にその子を受け止めて安心した時にはもう、わたしの身体は池に真っ逆さまに―――。 「…ま、鈍くさいお前がよく雛を助けれたもんだな」 伸ばされる藤本さんの力強い手が、わたしを池から引っ張って下さって、そして雛の子を樹の中の巣に帰して下さいました。 「散歩も昼の外食もこれで中止だな。帰るぞ」 ぽたぽたと身体中から水滴の落ちるわたしの肩に、藤本さんはご自分が着ていた青いジャケットを掛けて下さいました。 ふわりとわたしを包む、藤本さんの温もりと優しい匂い。 ああでも、藤本さんの服が濡れちゃいます―――そう言い掛けたわたしの身体が突然、ふわっと浮きました。 「きゃあっ! …あ、あのあの、ふふふ藤本、さん…っ」 「耳元で騒ぐな、うるせぇ」 わたしより背が高くていつも見上げる藤本さんのお顔が、今はわたしの目の前にありました。 わたしの濡れた身体を、藤本さんの両腕がひょいと抱え上げて、家の方に向けてすたすたと歩き出したのです。 「わ~、ママぁ。池に落っこちたお姉ちゃん、びしょびしょでお姫様抱っこされてるよ~」 「こら、指差して騒がないの! ごめんなさいね、風邪引かないようにね~」 通りすがりのお母さんとお子さんが、くすくす笑いながら通り過ぎていきました。 ああそうです、藤本さんまで濡れちゃって風邪を引いたら大変ですから下ろして下さい―――そう言うわたしに構わず、藤本さんはやっぱり、しかめっ面で歩き続けます。 「あの藤本さん、本当にこばと、大丈夫ですから。こ、公園の皆さんもこっちを見てますし……」 「こんだけびしょ濡れになってる時点で目立つんだ、フツーに歩こうがどうしようが今更だろ。つかお前が大声でわめき立てたら尚更目立つ。ちょっと黙ってろ」 「…、はい……」 ―――今日はとても穏やかな、いいお天気日和です。 空は青く青く澄み切って、風がすぅっと吹き抜けていくと、(びしょ濡れのわたしにはちょっと寒いけど)とても気持ちが良いです。 鳥さん達の鳴き声、風に揺れる木々のざわめき、公園で遊ぶひと達の楽しげな声も、初夏の穏やかな空気に心地良く溶け込んでいます。 ああ、なのにわたし、わたしの心だけが真夏みたいに何だか熱くて。 濡れた身体も髪もちょっと寒いはずなのに、胸のどきどきのせいで顔中真っ赤になっている気がします。 藤本さんのジャケットを肩に掛けている、藤本さんの力強い腕がこばとをお姫様抱っこしている、藤本さんの横顔と温もりと匂いがすぐ、側に在る。 それだけでわたしは、こんなにどきどきして熱くて真っ赤になって、 そしてこんなに、しあわせになってしまうのです。 「……? 藤本さん、もしかして風邪引きましたか、お熱はありませんか、大丈夫ですか!?」 「あ? いきなり何だ、別に熱なんか出てないが」 「そうですか? それならいいんですけど……、でもそれなら藤本さんのお顔、どうしてちょっと真っ赤になってるんですか?」 「…聞くな」 「え、どうして……」 「聞くなっつったら聞くな!」 「ええぇ~、大声出したら目立つって言ったじゃないですか、藤本さ~ん」 ------- 藤こばさんのお姫様抱っこを書きたかったオチのない話ですいません。 藤本さんは近くに居たのに小鳩さんの池ダイブを助けられなかったんでバツが悪くてうっかり抱っこしたもののやっぱり人目が気にならない訳じゃない恥かしいっちゃ恥かしいが今更引っ込みつかないよ、っつーことで。 藤本さん顔赤い理由はそういうことですが、びしょ濡れ小鳩さんは当然服も濡れてますんでまあ色々透けているとか何とかで、だから自分のジャケット掛けて姫抱っこで人目に晒さないようにしてるというコトでもいいですねえハハハ。 |
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