おはよう、目が覚めたかい?

どうしたんだい、寝ぼけ眼で…俺の可愛い姫君は、まだ夢の中にいるのかな?
さて、どうしようか。
このまま君に気づかれないよう、この腕に囲って、閉じ込めてしまおうか。
そうしたらもう、君は元の世界には帰れない。俺の傍に、いるしかなくなる。ねえ、そうだろう?

…ああ、ごめん。
また、試すようなことを言って。
違う。君を信じていないわけではなくて。
結局、俺はまだ、この現実を信じ切れていないだけなんだ。
君がここにいる、その幸福に。

寂しいのは、好きじゃないんだ。
だから、今はもう少しだけ…君の温もりを感じさせてくれないか。

≪遙かなる時空の中で6・ダリウス≫



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