いつも拍手ありがとうございます。 こちらの更新すっかり滞っておりましてすみません。 一人でも見てくださる方がいる限りは駄文でも!!と頑張っております。 短いですがよかったらどうぞ。 「あなたに染まる」 「あ、あの色良いな」 会社の人と一緒に買い出しに来たショッピングセンターの通路に並ぶ小さな洋服屋の服に目がいく。 細身の人にちょうどいいサイズなので俺には無理だけど。 すごくいいものなのに売れていないのは、きっとサイズの問題があるからだろう。 会社で頼まれたものを分担で買いに行って、待ち合わせまで少し時間があった。 時計を確認。 周囲に一緒に来た会社の人の姿がないのを確認してその服に近づいた。 『これ、先輩に似合いそうだな』 チャコールグレーのスウェットには、ファスナーが付いていて首周りを締め付けない構造だ。 派手な色が嫌いな先輩は地味な色の服が多いけれどこれはいい感じだ。 「こっちは終わったぞ。森永?それ買うのか?」 その声に驚いて後ろを見ると、買い物袋を抱えた会社の人が立っていた。 「なんとなく、いいなぁって」 「あ~なるほどな。名古屋にいる先輩にだろ?」 その人の言葉に俺は吃驚した 「お前、よく「これ先輩に似合いそうだな」とか「先輩の好物だ」とか一人で呟いてるの自覚ないのか?」 「ええ?」 名古屋に大学時代の先輩がいますくらいは話したかもしれないけれど・・・ 変な誤解をされないように慌てて弁解しようとしたけれど、「お前、よっぽどその人の事好きなんだな」と豪快に笑われてしまった。 言い訳するのも変なので「ええ、その人の事は尊敬してます」と言っておいた。 「それ、買うなら早く買って来いよ」 自分の腕時計に人差し指をトントンと当て、会社の人はレジの方に顔を向けた。 「すみません。行ってきます」 急いでレジに行き会計を済ませた。 先輩のサイズは、すべて頭に入っているので問題ない。 受け取った袋を抱きしめて、足早に店を出た。 「ありがとうございます」 「なら、行こうか」 「はい」 今週名古屋に帰るときに持って帰ろう。 「たまたま見つけたんです」と控えめに言ったら着てくれるだろうか。 俺は、服を見て先輩がどういう反応をするかを考えていたらとても楽しくなってしまい、会社の人に「気持ち悪い」と言われるくらい上機嫌で会社に戻った。 どんな時でも先輩一番の森永君。 でも好きな人の事を考えてる時間は幸せですよね。 すっかり兄さん中心になってしまった森永君でした。 拍手とコメントありがとうございます。 1月7日の某様!ああああありがとうございます<(_ _)> ブログ界隈寂しくなりましたが、某様の素敵な文章が更新されててすごく幸せでした。 コメントもとってもとっても嬉しかったです。 皆さんがお元気でいてくださることが私にとっての幸せです。 お返事遅れてすみません。ありがとうございました!!! この後の拍手は 以前、1拍手目に載せていたものですので ご覧になった方は、ここでさらばで大丈夫です。 ありがとうございました!!! |
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