拍手、ありがとうございました!元気の源です。






ゴンドラデート翌日。ll〜lVは続きものです。
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can’t hide IT ll


ネーミングライツ争奪マッチに臨むべく、身支度を整えバトルスクウェアに集まる面々。集合時間になるとティファが小走りでやってきて「女子部屋、まだバタバタしてます」と男性陣に告げる。以前なら悪態をついていただろうバレットも最早肩をすくめただけだった。

チームのムードメーカーであるエアリスとユフィが不在だと雑談はあまり弾まない。それぞれが手持ち無沙汰に時間を潰すなか、不意にナナキがスンと鼻をすすった。


「クラウドからティファの匂いがする」


瞬間その場が凍りつくが、目を見開いたまま三秒固まったティファはゆらりとクラウドに近づくと小声で詰め寄る。

「クラウド!?」
「すっ...すまん。あの後、シャワー浴びないでそのまま寝てしまって...」
「〜〜〜〜〜!」

昨日は戦闘は無かったが、だらし無さにティファは言葉を失う。すぐさま手荷物からハンドタオルを引っ張り出すとクラウドに押し付けた。

「試合開始までまだ時間あるから、せめてタオルで体拭いてきて!」
「ああ...」

言われるがままに洗面所へ向かおうとするクラウドは、床に置かれた自身の手荷物も開く。実は...

(歯も磨いてない、が...)

荷物の中から携帯用の歯ブラシを取り出し、固く握り締めた。いつ二度目があるかわからないしな。


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lllに続く…






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