◎拍手ありがとうございます!
◎ルキベルでありがちなネタ
責任転嫁のオンパレード。これは一体誰の所為だ。気付いてしまった俺なのか、無防備に目に付く場所に置いたベルナルドなのか、はたまたこんな場所に机を設置した名前もよく知らない奴なのか、それともこれそのものなのか。
決して大きくはないが確かな存在感を放つそれ。奴の親指に収められているところしか見た事がなかったのだから、惹かれてしまうのはどうしようもない筈だ。そうなると、誰の所為なのだろう。不可抗力、今はそれで全て片付けてしまえ。
そっと掌に乗せてみる。少し角度を変えて眺めてみたり、じっと覗いてみたりする自分が女々しくて気持ちが悪い。嗚呼、あいつこんなに指が細いんだな。摘んだそれを同様に親指の先に宛てがおうとしたところで、ふと気配がして振り返る。
「何をやっているのかな?」
柔らかな声音。にこやかな笑顔。目は案の定笑ってはいない。
よくある指輪嵌めたら抜けなくなっちまった、って。それさえもお許し頂けないってか。(まあ端っから入らないから仕方ないが)
◎
どじっこさえ許してもらえない
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