【夜の使い】
1.遺跡の古蝙蝠


むかしむかしから伝わるおとぎ話

誰もしらない、どこかの遺跡

そこにとても大きな古蝙蝠がすんでいた

古蝙蝠は魔物と呼ばれる恐ろしい生き物だった

けれど他の魔物達と違い 古蝙蝠は大人しく温厚な気質を持っていた

夜道に迷う人の子を街へ連れ帰り 人の子を襲わんとする同胞を制し

人に知られず恐れられながら 同胞には裏切り者と蔑まれながら

たった独り人の子らを護り 静かに暮らしていた

その存在が公に知られることはなかったけれど

闇の中 自分達の傍に在る何かに気付いたのか

人々はいつからか噂し、子供に言い聞かせるようになる

“この世界には夜を司る守護者がいて、自分達を見ている”

“夜遅くまで起きているような悪い子は、【夜の使い】に攫われてしまうんだよ”


Material by トリスの市場



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