拍手ありがとうございましたv 短くて拙いですが、お礼小説なんてもんを書いてみました。 <お題 TV>サマより『君を想う5つのお題』より『冴えない虹のなみだ』をお借りしました。 お題って初めてだから、ちょっとテンポがつかめん(汗) 1 雨の温度 ウィンヒルの草原に多くの花に囲まれたまだ新しい墓標。 そしてその隣には、10年以上の年月を重ね、風雨で少し色あせた石版。 夫婦として暮らした時は短かったと聞くが、これからこの2人は、ずっと一緒に残った 俺達の世界を見守る。 「スコール、泣いているのか?」 「別に…親子だって知った後も、一緒に過ごした時間はそんなになかったし」 朝から降り続ける雨に、傘もささずに墓標の前で佇むスコールは、無表情に足元の2つ 並んだ石版を見つめている。 考えていることを口にするのが苦手なコイツは、何も知らない人間には『冷徹な傭兵』 と囁かれている。 だが、そうじゃない。 「そうか、じゃあ今日の雨は随分熱いんだな」 「冷たい雨よりはマシだろう」 頬を流れる水は、スコールの表に出すことが出来ない感情の奔流により、とても熱かっ た。 泣くことを許されない環境で育った俺達は、この星が流す涙で心を隠す。 俺が死んだら…俺の亡骸を覆う土の上にも、この悲しく熱い雨が降るのだろうか? |
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