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そんな感謝の気持ちを込めて、「その時(あの時)、○○では……」というテーマで会話文を用意しました。
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改訂版第20話 その時、医務室では……


ティナ「早速だけど、聞いていい?」

イリア「えぇ、何でしょう? ティナさん」

ティナ「ストップストップ! ティナさんじゃなくて、ティナでいいよ。あ、アタシもイリアって呼ばせてもらうね。あと、敬語も無しね。見たところ同年代だし。ちなみにアタシは十八だけど、イリアは?」

イリア「(私とティナって、一歳しか変わらなかったのね……)私は十九よ」

ティナ「……ねぇ、今の間、何?」

イリア「えっ? き、気のせいよ、気のせい」

ティナ「イリアって、嘘が下手なんだね。どうせ、もっと年下だと思ってたんでしょ!」

イリア「……ごめんなさい」

ティナ「ま、いいや。ルイファスって人とは違って素直に謝ってくれたから許してあげる。ね、イリアってテルティスから来たんだよね。どんなとこ?」

イリア「凄く住みやすいところよ。人も穏やかだし。ただ、夏は暑くて湿気が多いけどね」

ティナ「へぇ、王都とは違うんだね。夏はカラッとして過ごしやすいけど、逆に冬は雪が多いのが大変かな」

イリア「雪が降るの? テルティスは滅多に降らないから、ちょっと羨ましいわ。同じ大陸なのに、ここまで気候が違うなんて不思議ね」

ティナ「そうだね。アタシ、王都から出たことないから知らなかったよ。でも、イリアは巫女様の護衛の騎士だから、いろんなところに行ってるんでしょ?」

イリア「そうね……でも、こんな風に街を歩いたり、現地の人と気軽に接したり、って経験はしたこと無いの」

ティナ「そうなんだ。アタシ、イリアのこと、もっといろいろ知りたくなっちゃったよ! ね、明日も来ていいかな?」

イリア「もちろんよ。こんな風に同年代の女の子と話すのは久しぶりだから、とても楽しいわ」

ティナ「ありがと、イリア!」




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