日常的な戦いの、理由。
*Harry Potter*
「セブルス・スネイプ!今日こそ勝負して勝ちます!!」
「今忙しいんだ、去れ。」
「あ、落としちゃった。…あっ。」
ドカーーーンッ
* * *
最近、あのポッターたちよりも面倒な奴が増えた。
僕の4個下の、スリザリン生なのだが、いかんせん、面倒だ。
ポッターたちが最近はちょっと大人しくなってきたと思ったのに
どうやら僕に平穏はないらしい。
そして、今、そのバカが僕に魔法をしかける前に自滅したので
マダム・ポピーのところで療養中だ。
僕もなぜか付き合わされてることが、気に入らん。
「すいません、セブルス・スネイプ。私の怪我に付き合わせて。」
「静かに本が読めるから、まだ良しとしてやろう。」
「やさしーですねー。」
決して、僕を嫌ってるわけ、ではないと思う。
だけど、こいつは何かにつけて僕につきまとい、僕に勝負を挑んでくる。
だけどまともな勝負をした試しがない。
半分くらいが、僕の薬草の実験になっているしな。
あとは自滅ばかりだ。
何が目的というのだろうか。
「お前、なんで僕に構うんだ。」
少し威圧的に、聞いた。
「セブルス・スネイプがムカつくってわけじゃないよ。
ただ、すっごく魔法が上手だから、戦ってたら私も強くなれるかなって。」
「僕を踏み台にしようということか。」
「踏み台?違うよ、セブルス・スネイプはセブルス・スネイプ。憧れのひとなだけ。」
僕が憧れだと?おかしいんじゃないのか、くるってるのか。
うちどころが悪かったのだろうか。
…だけど、こいつは嘘をつかないから、本気、なのだろう。
こんな弟子、いらん。だから、今度からは普通に話しかけてくれ。
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