①ゴヨウ×シロナ

「シロナ」
彼女のバトルが終わって、私はすぐにシロナの元へ駆け付けた。
そう、彼女のバトルが終わったと言う事は、
私が敗れ、チャレンジャーを通してしまったと言う事。
シロナ対チャレンジャー。勿論勝利は、チャンピオンシロナ。
「すみません、シロナ。砦を守れず」
深々と頭を下げて、彼女に謝罪を。
四番手である私には、チャンピオンの間を守る義務がある。なのに、守れなかった。
その時、シロナの手が肩に置かれた。
「そんな事もあるわ。だから気にしないで」
彼女は優しい。そう言葉をかけてくれるも、気分は優れない。
本当に申し訳なく思えて。もう一度、今度は浅く頭を下げる。
彼女は、無言。表情も見えない。すると、突然手を掴まれた。
「何冴えない顔してるの? ほらっ、沈んでいる時は外に出てアイスでも食べに行きましょう!」
「え、ちょ、ちょっと!」
手を引かれ、長い廊下を駆け出す。ふと、彼女の手が温かく思えて。
そう、そんな彼女に、いつも。私は勇気を貰う。

次はデンジ×ヒカリです。



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