【WEB拍手限定小話vol.3】


ねぇ、知ってる?
あなたの「隣」は特別だってこと。



「Beautiful Days〜雅紀ver.」



「ねぇ・・藤沢ちゃんってばー」
「・・ん?」
「もう朝だよ」

「朝・・って何で相葉くんがここにいるの??」


いつもなら目覚めが悪いというのに今日はちょっと訳が違う。
そもそもなぜこの家に同僚の相葉くんがいるんだろう。

いや待てよ・・昨日は・・
というか服が昨日のままなのはどうしてだっけ?


「うわっ・・あたまいたい・・」
「そりゃそうだよ」
「え?」
「藤沢ちゃん飲み過ぎ。ってか覚えてないの?」


そうだ!思い出した!
昨日は残業帰りに相葉くんとご飯に行くことになって
何だかいろんな話をしてるうちにお酒の量も増えてって・・このザマだ。


「藤沢ちゃん一人で帰れないーって騒いじゃって」
「ウソ・・そんなこと言ってた?」
「タクシー乗せて玄関まで送っても俺のコート掴んだまま離さないんだもん」
「ま、マジ?」
「もう遅い時間だったし、こっから俺んちまで距離あるから帰るの諦めたの。
 そこのソファで仮眠させてもらったよ」
「帰ろうと思えば帰れたの・・に?」


ワタシ、今なんていった?
そんなこと言うつもりじゃなかったのに。


「ひどいなぁ。俺のことスキって言ってたのに」
「え?そんなこと言ってたの?」
「言ってたよ。スキだから帰らないでーって」
「まったく覚えてないんですけど・・」

「じゃあ思い出してみる?」


相葉くんの顔が近づいてくる。
キスの予感。

突然のことに唖然としてしまった私の顔を見て笑う相葉くん。


「もうそんな顔してたらキスできないよー」
「ってかキスって・・」
「ちょっと強引すぎたかな」


へへっと言いながら相葉くんの言葉が続く。


「俺、嬉しかったんだよね」
「え?」
「藤沢ちゃんの隣にいたかったから」
「相葉くん・・」

「スキだよ」


この人はいつもストレートだ。
それは同期のワタシが一番よく知っていると思っていた。

【同期】という位置の居心地に甘えていたのかもしれないな。


「ありがとう」
「いいや」
「ワタシもスキだよ」
「ホント?」
「・・ホント」


ようやく想いが繋がった。
さっきより強く抱きしめられる。またまたキスの予感。


「って藤沢ちゃん・・時間・・」
「やばっ!遅刻しちゃうよ!」


さっきまでの紳士モードがどこへいったのか
コドモみたいな屈託のない笑顔を浮かべている相葉くん。


「じゃ、この続きは今晩ってことで」
「え」


首筋に約束の証が華開く。


「ちょっとー!こんなんじゃすぐに会社行けないー!」


次にあなたの「隣」に立ってる時は
ワタシの方が大好きになってる自信があるよ。

これからもよろしく。


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