ランダムで選ばれた二人とうちの子一人の小話。青葉兄=ゆらぎ編(全部で6種類)


零レオ 

「おん?なんか珍しい感じの二人が集まってんのー」
「おや、青葉くんや。おぬしも寄っていかんかね?」
「なにしてんの?」

机に向かって月永ががりがり書いている。楽しそうにそれを見ている朔間。この二人が組んでロクな組み合わせがないとは思っているのだが。嫌な予感がするから逃げたいなぁ。だとか思ってしまう。

「おっ、おばくん!!うっちゅー」
「はいはいうっちゅー。で、なにこの二人は。怖いんだけど。よからぬこと企んでない?」
「ないわい。疑い深いのう」

自分の胸に手を当てて聞いてみろ。というと、朔間はしたり顔でこっちを見てニヤニヤしている。なんだよ、と言いながらのぞき込んでみると、ケルトっぽい音階の楽譜。ちらりと朔間を盗み見れば、さっき青葉くんの話になっての。そこから霊感がわいたというから、月永が楽譜を作り出したようだ。まぁ、相も変わらず奇人寄りで。という感想を抱いていればこっちを見る出ないとチョップを食らう。

「俺に躍らせてくれるならなんでもいいぞー」
「まあ相変わらずじゃのう。」
「うっせ。俺一人じゃまともにライブできないからな!」

どうせ、これから俺一人でずっとソロユニットとして生きていくのだから、まともなライブは怪しいかもしれない。だれかが誘ってくれてようやく動けるような体制になるかもしれないしなぁ。

「なー朔間。なんかさー。話きいてくんない?俺の進路。どうしようかな。って」
「また複雑怪奇な話じゃわい。」
「月永もなんか霊感沸くんじゃね?」
「なんだなんだー?」
「俺の複雑怪奇な生まれの話。」

実は朔間より一個上でーす。っていう話。そう明るい声で言ったのに、ブリザードが一瞬にしてふいた。ここは冬か?…もうすぐ春だから冬で間違いないだろうけど。なんだかなぁ。なんて思いながら、このブリザードの処遇を考えた。




日和スバル

「おぉ、巴じゃん!」
「あぁつむぎくんのお兄さん。」
「お前、こっちだっけ?別のとこに編入したんじゃなかったっけ?」
「今日はライブでこっちに来てるんだ。お兄さんに会えるなんていい日和!」
「ぼったくりバーみたいなうたい文句やめて。」

弟が厳しいんだから、と笑うと遠くからゆらぎを見つけたスバルが駆け寄ってきた。お兄ちゃんはうちのだから上げないよとけん制してるので、日和はへぇと言いながら笑っている。

「うちのお抱え振り付け師!」
「懐かれてるねぇ。きみも」
「夢ノ咲ではお抱えだから、食うには困ってないんだってば。」

いい噂を聞いてなかったから、これを機に鞍替えしてもいいんだよ?と日和が言うので、ゆらぎは笑い飛ばして残念だねぇ。俺はここのほうが肌に合ってるんだよ。何度コズプロさんに言われても事務所には入んねぇ。と答えれば、残念!とカラカラ笑っているので、だめもとぐらいで誘われたらしい、俺も安くなったものだといえば、君は、君だけは高くかってたんだけどね!なんて今更な話を言われる。

「まぁ時計の針は戻らねえんだよなー。俺はお前らをそこまでは憎んでないけどもなーどっかでつるむのはこりごりなんだよ。」
「一人でどこまでも戦っていこうっていうのかい?」
「ま、俺には少なくともこいつらがいるしなあ。無様に地べた歩いていくよ。」
「何の話?」
「おめーにはわかんなくていいよ。まだな。明星。」

明星の肩に腕を回すと、ちょっと!なんて怒られたけれども、この距離感でちょうどいいから話を合わせろ!俺が卒業前に転向させられる羽目になる!とこっそり耳打ちすると、めちゃくちゃ棒読みで、『青葉先輩がいないとーこの学院が立ちいかなくなる―』って言われた。…お前は氷鷹以上か。と頭を叩いた。



真緒茨

「青葉先輩、この間はありがとうございました。」
「あー俺あいつとまた再戦するのが見えてるので、ご遠慮したい。」
「再戦?」

この間のフェスで、いろいろあったんだよ。お前らが歌って踊る間にもな。あれやこれやといえば、それであの数字が。と納得された。悪かったな。売り子が居ないから俺のお抱えの私兵を引っ張り出したんだけど。

「それって大丈夫だったんですか?」
「大丈夫大丈夫、私兵が来るまで俺が売り子してたから。」

青葉先輩!?と驚かれたけど、俺の今の主戦場はアイドルじゃなくてどっちかっていうと、裏方だからなこれぐらい軽い軽い。システム作りは得意なんだよ。と笑う。あんずからある程度きいてました。けど。なんて苦笑を浮かべていると、だからそのせいで、最近コズプロからの引き抜きがうるさい。

「七種、聞いてるんだろ?」
「バレてましたか。さすがは一閥様ですな!」
「おい、不法侵入。」

今回はまともに手段を使って入ってます。と自己申告する七種から頭痛の気配がする。余計なことをするなよ。と念を推しても七種は離れる気配がない。俺に用事かと問いかければ、とんでもなくいい笑顔で言われた。他に言えない用事なのかと問いかけ直すと衣更は遠慮気味に引こうとしたが、どちらにも聞いてもらいたいと彼は言う。

「ライブの話以外きかねーかんな。」
「ライブの話なのでご安心を!」
「おまえだから安心出来ないっつてんの。」

衣更に同意を求めたら彼はとっても困ってた。うん、ごめんな振って。




敬人宗

休憩時間。ゆらぎは見たかった動画を見ていると、蓮巳に肩を叩かれた。とりあえずイアホンを外してみると、蓮巳はゆらぎを見て、咳払いひとつして話出した。

「青葉。斎宮に伝えてくれ。3限目のノートを教壇に集めるから出せと言え。」
「うん?だってさー斎宮。」
「なら、蓮巳に了解したと伝えろ」
「うん?なんで俺介されてるの?」

黒板を正面にして左から蓮巳、ゆらぎ、斎宮。とならぶこの姿が滑稽で、なにも深い理由がないだろうし、何故通訳めいたことをしているのかゆらぎには理解不能だった。

「お前らこの間のグループワークもだったよな。なんなの?俺通訳?ここ外国?ってか二人して人を介さないと話できないコミュ障……」

いや、お前は前からだったな。斎宮。そう、言い切ると俺たちを見ていた瀬名が、吹き出した。俺も笑えるならそっちで笑っててぇよ。前門の斎宮。後門の蓮巳どっちも怖えんだけど。






おまけ
斑(ズ!時空)。
そういえば昔深海奏汰と対等するようなが神がいたと言う話を斑は思い出した。二つほど年上だったような。たしか、その神はどうしたのかと記憶を練るように掘り起こしていると、視界一杯にだれかの腕が見えた。視線を上げれば、クラスメイトの一人が斑を見ていた。

「三毛縞~!次、移動教室だぞー。」

そう言いながら腕は自席の机を叩かれた。小気味良いリズムなのはおそらくスペインで聞き覚えのあるものだ。

「あぁ、ゆらぎさんか。考え事をして気づかなかったんだなあ」
「今日、守沢が居なくて困ってたんだよ。」

あの移動教室までかなりあるから、困ってるんだよ。リハビリもあんまり上手く行かないしさぁ。自分で愛用している杖を振ってカラカラ笑っている。
青葉ゆらぎ、目の前で笑う彼は昔ライブ中の事故で、膝を壊して日常ライブ以外はすべて杖をついてあるいている。遠い移動教室の時は守沢千秋や斑に都度協力を申し願うのである。

「勿論、大丈夫だぞお。ママに任せなさい」
「ん、なら教科書とってくる。いつもありがとな三毛縞」
「超特急三毛縞便だぞう!」
「うん、それはわかったから窓から降りるとか登るとかはやめてくれ。お陀仏して神になるから、いやなれないけど。」

困った風に笑いながら、そろそろ休み時間が終わってしまうから急ごう。そう促されて、斑はのろのろと次の授業用に支度を始める。





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