拍手御礼SSそのいち!「甘やかす男」




~とある高校生カップルの日常~

主人公「…………。」

修成「どうした?………あれ、欲しいのか?」

主人公「え?!う、うん……おいしそうだなって」

修成「それひとつください」

主人公「!!は、早い……!!」

修成「ほら、シュークリーム」

主人公「ありがとう!!わーい♪」

修成「………」じー

主人公「な、なに??なんかついてる?」

修成「いや、甘いもの食べてるときの顔いいなと思って」

主人公「…………」かぁー…


将人「……………うわ、何あのカップル」


~そしてまた別の日~

主人公「でね、そのお店がすっごくかわいいって噂でね~」

修成「じゃあ今度行くか?」

主人公「えっ……えと、おとぎの国をコンセプトにしてるから、結構……かわいいよ?」

修成「お前がいるから平気だろ」

主人公「そ……そっか……じゃあ、一緒に来てくれる?」

主人公(修成君ってそういうとこ行かないかと思ってた……ていうか、激しく似合わない気がする……)


~その日の放課後~

将人「えっ、何、あそこ行くの?女の子しかいないよ?」

修成「だから彼女連れてくんだろ」

将人「………………。もしかして、あの子がちょっと話題に出したら飛びついた感じ?」

修成「行きたそうだったし」

将人「はぁ……でも修成似合わないよ」

修成「別に俺は関係ないだろ」

将人(……………)「…………そっかな」

修成「そうだろ」

将人「………意外なんだけど……修成って割と尽くすタイプだったんだね」

修成「は?尽くすっていうか……単に喜ぶ顔が良いからやってるだけだ。あの顔、結構うまそうだし……」

将人(うまそうってアナタ…)「そう…………。……………オレも彼女欲しい……」

修成「は?お前なら簡単に作れるだろ。っていうか、鈴木とか松原とか彼女じゃないのか」

将人「そういう誤解を招くようなこと言わないで!!違う、みよちゃんとのりぴーとは、2人きりでは遊ばないもん!!そこはしっかりしてるんだよ!!」

修成「だから、2人きりで遊んで彼女にすればいいだろ」

将人「……修成って、たまに純粋なのか汚れてるのかわからない…………そんな簡単に彼女になんてできないでしょ!!」

修成「そういうものか」

将人「そういうものです」

修成「お前軽いからな……」

将人「何その目」

修成「いや。じゃあな」

将人「おー。ばいばーい」

将人「………………。」

将人「………………………はぁ。彼女欲しい……なんであんなラブラブなんだよ……くっそ、修成のくせに修成のくせに!!」



~そしてデート当日~

主人公(どうしよう……想像以上に修成君と店がマッチしてない………いや、お店はすっごくすっごく可愛いんだけど)

主人公(でも修成君全然気にしてない……あそこの女の人たち、絶対修成君のこと話してるよね……)

修成「どうした?」

主人公「え、いや、……修成君、居心地悪くない?」

修成「?いや、特には」

主人公「…………そっかぁ」

修成「ん。一口食べるか?」

主人公「えっ、いいの?うわーい♪わたしのもあげるね!」



店に入ると基本主人公に一口あげちゃう男、修成。

おいしそうに食べてる主人公がうまそうで(=エロくて)好きだというのが本音らしい。

別に甘いものが好きでもないのにデザートを頼むのは、たぶん主人公に餌付…あげるためだと思われる。



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