「ルドガー!」 「なんだ、エル?」 「ううん、何でもない」 エルはルドガーにそう答え、微笑んだ。 ルドガーはそれに不思議そうな表情をするだけである。 「変なやつだなぁ」 「変じゃないもん、アイボーだもん」 「そうだな」 ルドガーはエルの頭をそう言って撫でる。そこでルドガーはさらに不思議に思った。 子どもあつかい禁止ー!!がこないからである。 そう思って、エルの顔を見ようとルドガーは屈んだ。 エルはそんなルドガーに抱き着いた。 「お、おい?」 「ルドガーのバホー」 抱き着いたエルはそういうだけだった。なぜか鼻声だった理由はルドガーには分らなかった。 |
|