THANK YOU!






@ office     Radio編



「えー、本日は、急用のためここに来られないセルウェイ部長に代わりまして、私オブライエンが会議の進行役を務めさせていただきたいと思います。

何かと至らぬ点があるとは思いますが、どうか皆さま・・」



「エド!もうちょっと早くしてくれないかな。

僕たちがここでこんなくだらない話をしている間にも、地球環境は刻一刻と悪化していっているんだよ!」



「ああ、ごめん、トム。

・・では早速、会議を始めさせていただきます。

本日の議題は、我が社の最新型スマートフォン、“パラノイド・アンドロイド”が他社の商品の売り上げに大きく水をあけられている件について。

その原因はずばり何だと思いますか、新入社員ジョニー君?」



(ジョニー、パソコンの画面から顔を上げない)



「ジョニー君、あなたは人の話を・・」



「エド!ジョナサンにむやみに話しかけるのはやめてくれって、いつも言っているじゃないか!

君のその無駄な背の高さがジョニーに威圧感を与えていることが、君にはわからないのかい?」



「・・そうだった、ごめん、コリン。今度から気をつけるよ。・・じゃあ、コリンは何が原因だと思う?」



「そうだね、無駄なアプリケーションが多すぎることじゃないかな。

・・ニーチェに関する年表を収録する必要がどこにあったの?」



「いや、それは必要だよ、コリン!僕はニーチェを読解するために大いに活用している!

・・それを言うなら、この楽器アプリだけどね、オンド・マルトノは必要ないだろ。ギターとかならわかるけど」



「エド!ジョニーに対して何て事を言うんだい。ジョニーはオンド・マルトノを必要としているんだよ!

それに大体、ギターなんか誰でも弾けるだろ!」



「何だって!?コリン、君は・・」



(トム、両手で机を叩く)


「エド!いい加減にしてくれよ。

君がそんなくだらないことを大声で話している間にも、北極ではシロクマたちが暑さに苦しんでいることを、君はどう考えているんだい?」



「・・そうだね、ごめん、トム。・・じゃあトムは、どうしてこのスマートフォンが売れ残るんだと思う?」



「・・そんなくだらないスマートフォンは、誰も欲しがらないからじゃないのかな」



「・・・だよねえ」



ついでに一言あればどうぞ(拍手だけでも送れます)
あと1000文字。