「きみ、寝る前に氷菓子なんざ食べて。体が冷えて眠れなくなるぞ」
「歯磨きするもん」
「歯磨きじゃ体は温まらない」
「寝れるもん」
「そんなこと言って……先日も足が冷たくて眠れないと俺のとこに潜り込んできただろう」
「そ、それはそれ!これはこれ!鶴丸ってばわたしのこと子供扱いしすぎじゃない?!」
「実際困るのはきみなんだ。年長者の言うことは聞くもんだぜ」
「やっぱり子供扱いしてる!いいもん、もう鶴丸と一緒に寝てやんないんだから」
「…………まぁ、そう言うな」
「んっ」
「ほら、これで大人扱いしてるのが分かっただろ」
「キスしただけじゃん……」
「共寝を拒絶されては俺も堪えるからな。さ、そろそろ寝るぞ」
「ひゃっ。待って待って今日は足冷えてないって。なんで横抱きにされて鶴丸の部屋に向かってるの?!」
「これから冷えるかもしれないからな。先に温めてやるのさ」
「素直じゃない……子供はどっちなの」
「ずるい大人は口実が欲しいんだよ」
「……鶴丸ってほんとずるい」

おわり

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