3、2、1…
ブチッ、プーーーー。
あ、消えた。
2011年7月24日。
地デジ完全移行完了、…もそうだけど。
今日はあの人の、誕生日だ。
坂本昌行、40歳。
俺の相棒、というか旦那？も、40代に完全移行完了である。
だけどリーダー、だからリーダー。
夜中だから坂本くんなら寝てるかな、とも思ったが、構わず携帯に電話をかけた。
しばらく電子音が続いた後、｢もしもし｣、と低い声が聞こえた。
｢もしもーし坂本君？｣
あえて明るい声を出すと、向こうは迷惑そうに｢長野か｣と呟いた。
｢何か用か｣
何か用、じゃないでしょ、と俺はすぐさま突っ込んだ。
自分の誕生日を忘れている、というか寝ぼけているようだ。
俺は坂本くんを起こすために態と大きな声で言った。
｢誕生日おめでとーう｣
とうとう40だねー、おじさんまっしぐらだねー。
そう言うと坂本くんは少し間があいて、日付変わったんだな、と妙に普通な反応をしてきた。
つまらない、と思った俺は、小さないたずらを仕掛けた。
｢今アナログ見てたんだけどさ｣
うん、と向こうが頷いて、そういや今日地デジか、とまだ眠たそうな声で言う。
｢日付変わった途端さ、坂本くんの笑顔がバーンて画面に映った｣
お誕生日おめでとう、ってテロップ出てた。
まるでつまらない、引っ掛からない嘘をついたのに、坂本くんの反応は異常だった。
｢えぇっ！？ な、何だよそれ？！ どんな写真…｣
｢ばーか｣
ぶっ飛んだ反応をする坂本くんにまたつまらなくなって、自ら遮った。
すると坂本くんは、え、と戸惑った声を出して。
｢ばか、って……あ｣
そりゃ嘘か、とやっと納得して。
はぁ～っと疲れたため息を吐いた。
｢坂本くんて、やっぱりバカなんだね｣
冷たく言えば、うっせ、とぶっきらぼうに返される。
｢でもちゃんとリーダーやってるよね｣
突然の俺の褒め言葉に、坂本くんは黙る。
俺は構わず、続けた。
｢これからもリーダーとしてV6をよろしくー｣
明るく言えば、おぉ、とやっと返される言葉。
｢今日夜飯行くよ｣
半ば強制に坂本くんの了解を得て、付け足した。
｢坂本くんの奢りね｣
すると聞こえる焦った声。
再び｢ばーか｣と言い放し、一方的に電話を切った。
奢りますよ俺が。
ジョークもわかんないくらいなお年になっちゃったのかしら、坂本くん。
ヘタレでバカで情けないリーダーだけど、
俺たち5人、ついて行きます。
これからもよろしく、坂本くん。
Happy Birthday!! Masayuki Sakamoto!
40th years old.
坂本君お誕生日おめでとうございます！！
あーとうとう40歳ですか！ 早いなあ。でも坂本君は昔より若い感じがしますw
40になっても歌もダンスもすべて完璧な坂本君、これからも応援してます!
坂本君、さらなるご活躍を期待します！！
2011.7.24