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手に触れる。私と違う大きな手。 武骨で硬い皮膚の手と私の手を合わせると丁度第一関節違う。大きく力強い此の手が私は好きだ。 私を守り慈しんでくれる。 其の儘額と額を合わせると苦笑される。 「近い」 「ダリューン様の瞳は綺麗ですね」 「急に如何した?」 愛しいのです、貴方と言って手を絡ませる。 そうかと言って頬に口付ける。 児戯の様な触れ合いかもしれないが私はこの瞬間がとても好きだ。 愛しさ。慈しみ。歓び。 この感情の意味を教えてくれたのはこの人だから。 「好き?」 「ああ」 「…」 「笑うとやはり良い」 「ん」 「私も」 「?」 「愛している」 心の中に生まれたこれに名をつけるのなら間違いなく。愛の一言だろうから。 「…」 「真っ赤だ」 「ん」 抱きしめられるので私も背中に腕を回す。 耳元で聞こえた愛しているは今まで聞いた何よりも美しい響きで私の耳介を震わすのだった 愛し |
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