4/5 待ち合わせはふたりのもの:銀時(gntm夢)
時計の針はぐるりと回り、今はもう十一時。
アイツは携帯を持っていない。そして今日のあたしは何を思ったのか充電を切らしてさっきコンビニで買った所だ。
銀時の家である万事屋に電話をしようとしたけれど、今日は愛する神楽ちゃんにも新八にも秘密にした所為で電話も出来ない。
ああもう、ばかばか、あたしのバカ。
「……いや、あたし悪くないじゃん。遅刻するアイツが悪いじゃん」
そうだよあたしは悪くない。
此処で待ち合わせってちゃんと昨日の夜に言ったもんな。
「……」
でも流石に一時間待ちぼうけって何だ。
ターミナルの東口で待ち合わせ……って、あれ。東口だよね、あれ、新しく出来た甘味処って西口じゃなかったっけ。
そう思った瞬間にダラダラと汗が出て来る。
(どうしよう、あたしが伝え間違えたか……?!)
それじゃなくても此処人多いし、下手すれば見つからないかもしれない。
今日に限って上着着てて目立ってないし。ああ、どうしようどうしよう。
「此処に居たのかよ!」
「わっ銀時!!」
けれどそんな考え何てすぐに掻き消えていた。
あたしを見付けた銀時はダッシュであたしの方へと走って来てくれた。
寒いのに額には汗。近寄って来ると温度が上がったのはずっとあたしを探して走っていたからだろう。
「お前甘味処行くって言ってたじゃねーか、だから東って言ってたけど西……、ってオイどうしたよ?!」
「いや、安心して、だな」
ほっとしてしまって、大きく息を吐いた。銀時は慌てて私の元へと駆け寄って、私の肩を掴んだ。
「……アンタ携帯持ってないから連絡出来ないし、ほら、久々に二人で会うってなったから家に電話するのも、とか思って、だな……。
あー会えなかったらどうしようかと思ったぁぁぁ!!」
「ホントにな! つーか泣きそうな顔してんじゃねーよ」
「だ、だってこのまま会えなかったらとか思って……! あーも、今日は銀時の奢り!!」
「はぁ?! 何でだよ!!」
何て言いながらも銀時はあたしの手を掴み歩き出す。ちょっとだけ、不安で泣きそうになっていたのは秘密だ。
(今の顔、神楽達に見せたら驚かれるだろうな)
(うっさいうっさい!)