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+沢田と山本+
(シャマ獄前提)



xを君と置き換えて、yを俺にしてみた。


放課後、居残り、ふたりの影。
公式さえ理解してしまえば容易いその教科が脳を苦しめる。
沢田と同じ補習仲間の山本も、いつもの笑顔をしまい込んで眉間に皺を寄せた。
そんな中、ほんのたわむれ。

「あー、本当獄寺いねーのきついのな」
「そうだねー、今日どうしたんだろう…」

いつもならば嫌と言っても側を離れない銀髪が今日は見当たらない。
3時間前まではいたはずなのに、昼食を一緒にしてからとんと見えなくなった。
大方何処かでさぼっているのだろうが、放課後になっても姿を見せないのは至極まれな事だった。

「どこいったんだ、獄寺」
「さー…」

山本の軽い言葉を有耶無耶にして返した沢田の先にはひとつの数式。
けして解けることのない公式。
その手元を見た山本は首をかしげた。

「これ、解けなくね?」
「ううん、解けるよ」

にっこりと微笑んだ沢田はそれに答えを出した。

x=y


「これ、答えか?」
「うん、これが答えだ」

けしてそれ以上でもそれ以下にもなり得ない自分と彼との関係を示すには一番近い。
沢田は自分に言い聞かせるように、その数式を山本へと差し出した。

「これが、獄寺くんと俺の関係」

そしてこれが。
続きは声にはならなかったけれど。
その後を理解した山本は沢田が書いた法則に唇を噛んだ。

x→←z

「z」になれたその人は、誰か。
それはそれは痛いほどに知っていたけれど。
それでも答えを出したくなくてイコールの向こう側は永遠にそのまま。


2009.06.24 「さて、ここで問題です」



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