お礼画面でのプチ連載です。 夢小説に近い要素もごさいますので、正統派をご希望の方はスルーでお願いします。 前回のあらすじ 数学の授業中だったはずなのに、気が付いたら目の前に怪獣がいた。 次に、紫色の鬼が出てきてあたしはその鬼に乗った男子に助けられた。 以上! 「君、名前は?」 へ?名前? 呆然としていたあたしは反応が遅れた。 「・・・・・・・深雪。」 「ミユキさん?」 振り返ってきた男子は、線の細そうな・・・・・こんな事をするタイプに見えなかった。(しかも、瞬殺だしな) 「そう、生駒深雪。深い雪って書いて深雪。」 冬生まれで、大雪の日に生まれたからその名前なんだけど。(ウチの両親は単純なのよ) 「生まれた日が大雪でね、そんで、この名前。」 ふうん、って感じであたしを助けてくれた男子が聞いてた。 だから、あたしはその子が座っているシートの後ろ側から横に移動した。 「で?」 あたしが聞き返すと不思議そうな顔。 「名前。」 「あぁ・・・・・・。」 と納得したらしい。 「碇シンジ。エヴァのパイロットしてる。」 エヴァっつー名前なのね、この機体。 「碇君も大変だね、小さいのに。」 あたしの言葉に空気が変わった。(もしかして、地雷、踏んだ?) え・・・・・・と、この場合の“小さい”は体がではなく、年が・・・の意味なんですが・・・・・。 日本語って、難しい。 「僕、中2。」 「・・・・・・マジ?同じ年。」 「・・・・・・・って・・・・・えぇええ!!」 彼の中で何かが一致したのか? ま、いつもの事だし。あたし、デカイから。 「雪って・・・・・・・。」 そっちかい? 「空から降ってくるでしょ?冬に。」 「それは、知ってる。」 そりゃ知ってるでしょ。日本人なら。 「ここ、日本よね?」 「うん、そう。」 だって、日本語、通じるし。あたしは英語なんて話せないし。 「だったら、知ってるでしょ?」 「知ってるよ。知識としては、ね。」 ここは沖縄か? 「ここ、どこ?」 「第三新東京。」 「・・・・・・・・・・へ?」 「だから、第三新東京市。」 「・・・・・東京じゃなくって?」 「東京じゃないよ、第三の方。」 「東京は東京じゃないの?」 「だって、東京は海に沈んじゃったよ?」 「えぇえぇぇぇぇえええぇ!!!」 今度はあたしが驚く番だった。 2011.08.28 続く! |
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