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(スマブラ)



「ぼく指揮者! 指揮者やる!」
「まァ、じゃなきゃそのタクトが何の為にあるのか判んなくなるわな」
「ぼくは――…ううん、今はオカリナしかできないかな。お面があればラッパとかギターとかもできるんだけど」
「シークには竪琴がありますけど、私はどうしましょう? オカリナではリンクに被ってしまいますし」
「ゼルダあれできるじゃんあれ! 笛!」
「笛…? あっ、大地の笛! そういえば吹けますね」
「大地の……あ、あン時か。ははっ、そういやあの時の姫は傑作でしたね!」
「リ、リンク! 駄目です喋っては!」
「……何かあったのか?」
「ガノンにはヒミツー」
「あー、あのな、姫がn」
「キャーッ!! だめっ! だめですリンク、言っちゃだめですーッ!!」
「ごぶッ!!」
「ああっ! ゼルダ姫のつま先キックが未来の僕の鳩尾に!」
「……俺の知らん間に何があったんだ、一体」


「ガノンドロフは確かオルガン弾けたよな」
「ほう、よく覚えていたな。……そういえば、貴様はどうするつもりだ? あらかたの楽器は既に挙げられたようだが」
「そーだなァ……被ンのもアレだし、狼になって歌でもうたうか」
「えっ」
「うわっ」
「あれか…」
「?」
「……おい待て過去の俺以外、何だその反応は」
「リンク……その、本当にあれで歌うんですか…?」
「ええ、被ってないし丁度良……姫、何でそんな衝撃的な顔してんですか」
「あれは……うん。我ながらその……何て言うか……」
「トゥーン、言いたい事があるならハッキリ言いやがれ」
「落ち着け、考え直すんだ。今ならまだ間に合う」
「何だテメェいつになくマジな顔して気持ち悪ィな!」


「僕の知らない世界で何があったんだろう…」
「世の中は知らない方が幸せな物事に溢れている、けれど人は隠された真実を求めて今日も世界をうつろう……人の性というものだね」
「うわっ!? シークいつのまに僕の後ろに!!」
「安心して、僕はいつでも君たちの近くに居るよ」
「そんなストーカーみたいな……って、あれ? なに持ってるの、縦笛?」
「そう、これこそがこの混沌たる世界に終焉をもたらし、一縷の光明を導くもの……さあ、これを時を経た勇者に渡してごらん」
「なんかよくわかんないけど、これであの騒ぎが収まるんだね? ありがとうシーク! 早速渡してくるよ!」
「お安い御用さ。あ、それと彼に伝えておくれ」
「?」
「使用した場合における、ワープ、魔物の目覚め、ダンジョン最初からやり直しなどの不具合について当方は一切責任を負えません、ご了承下さい」
「!?」



大合奏ゼルダブラザーズ!




ゼル伝組に合奏してもらうとしたら的会話。各シリーズプレイしてないと多分意味判らない。
書きたかったのは大地の気笛での姫の可愛さと狼リンクは音痴主張と鬱陶しいシークです。

ちなみに各楽器の出典↓
トゥーン:タクト(風タク)
子供リンク:オカリナ(時オカ・ムジュラ)
シーク:竪琴(時オカ)
ゼルダ:パンパイプ(大地の気笛)
ガノン:オルガン(時オカ)
リンク:狼・縦笛(トワプリ・初代他)



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