†神ラビ2†






時が戻せたらいいのに。

ドラえ○ーん…。





【ラビ少年の憂欝2】








「あの保険医を怒らせたって?ああなんだ、だから元気ないの」
「ユ…先生、めちゃめちゃキレてるさ…」
「尻揉ませたら機嫌なおるって」
「…怒るぞ?」

冗談だってばも〜と笑うアレン。こんな奴に相談するのは間違ってたさ!

「もういいさ!」
「まあまあ。僕はティキ怒らせたとき…うん、ティキは怒らないなー」

あははごめーん。






「ってさ!」
「……。そう」

お次の相談役はリナリー。

彼女ならきっと的確なアドバイスをくれるはず。

「神田先生はむっつりっぽいから…」
「へえ、よくわかるさ?」
「わかるわよ」

オーラ出てるもの。

リナリーが言った。

「でさ、どうしたら機嫌なおしてくれっかな?」
「…。むっつりにはやっぱり…そうねぇ…」
「うん?」

リナリーは顔色一つ変えずに、爆弾みたいなことを言ってのけた。



「コスプレして謝ってみたら?」


その後、去年の文化祭の衣裳あるから、とリナリーが用意してくれたのは



看護師衣裳だった(超ミニ)。




「ここ、こんなんでほんとに…て言うかハズッ」
「大丈夫よ!
いい?神田先生の股間に注目するのよ?
もっこりしてたら機嫌なおったってことだから」
「うわー!女の子がなんてこと言うさ?!」
「なんて格好してる男の子に言われたくないわね」
「りっリナリーが着ろって…」
「嫌なら断ればよかったじゃない。ほらいいから早く保健室行ってきなさい!」
「これで廊下ふらふらするさ?!」
「当たり前!はい頑張ってね、ばいばい!」

「ぎゃ!」


蹴飛ばされ、教室から飛び出る。





*





「しんこきゅー…」

すうー…



………




「……はあぁああー………」

…よしっ。

ラビは保健室の前でガッツポーズをとった。

(当たって砕けろさ!砕けたら嫌だけど)


がらがらがらっ


「ゆ、ゆう〜…?」


しーん。


「…留守?!」

うそ。

と、ズカズカ保健室に入り込む。

「?」

今、ベッドの仕切りが揺れたような…


(気のせい?)


すたすたすた

じゃっ!


「…あれ?」
「んー…?」


なんとベッドに寝ていたのは、科学担当の、コムイ。

「先生がんなとこで何してるさ!しかも放課後に!」
「んあー…その声は…」

ラビくん?と寝呆けた声が言う。

「うんそう。俺。て言うかユ…神田先生は?」

「ん?さあ…」

コムイは寝呆けていて、まだあまり目を開ける気もなさそうで、ラビの姿に驚くこともない。

「神田くんは…」
「へ?」
「だから神田くんは…むにゃむにゃ…」
「は?」

「だから〜…」

「!わっ…」

ぐい、と寝起きとは思えない力で突然腕を引かれ、ラビはコムイの上に倒れかかった。

「神田くんは……」
「?」

 コムイがそのまま、耳元で囁く。





「うしろ」








「…へ……?」


 油のたりないロボットのように、ぎぎ、と振り向くラビ。



「尻軽」



「!ユウ、ちが…これは…っ」
「そんなカッコで保健室入るから何のつもりかと思えば……」
「これはユウに見せに…」
「そいつはコムイだが?見間違えましたってか?え?」
「だから違うって、話せばちょっと長いんだけど…」

「言い訳ってのは長いもんだ」

「!」


さっさと帰れ。






俺はまたしても、
ユウに突き放されてしまったようだ。






TUZUKU



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